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【元保育園栄養士が語る】保育園栄養士はしんどい?やりがいと向いてる人は?

こんにちは、管理栄養士のURAKOです。

子どもたちの給食を作ったり、食育活動をしたり園児の健康を支える保育園栄養士。

子どもが好きな方であれば一度は保育園で働こうか迷ったり、実際に働いてみたけど上手くいかなかったなど様々な悩みがあるかと思います。

私もそのうちの1人で、大好きな子どもたちと関われる仕事をしたい!と新卒で保育園栄養士として働きましたが、何度も挫折…。結果3つの保育園で働きました。

そこで今回は私の実体験を含めて保育園栄養士は正直しんどいのか、やりがいやメリットデメリットについてお伝えしていこうと思います。

保育園栄養士はしんどい?その理由は?

早速ですが、「保育園栄養士の仕事はしんどいのか」という疑問にお答えしていこうとおもいます。

私が体験した率直な感想だと

URAKO
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普通にしんどい!!です。笑

その理由は以下3つです。

  • 保育園栄養士は基本1人体制で頼れる仲間の栄養士がいない
  • 仕事の8割調理業務で体力がつらい
  • 保育士との関係性が命

まず1つ目は保育園の栄養士は基本1人のみであとは調理のパートさんという配置が多いので、職場に栄養士仲間がおらず頼れる人がおらずちょっと内心孤独でした。

新卒の時は特に保育園栄養士の経験も積んでいない状態でしたので、自分1人で何とかしなければと葛藤する日々でした。

URAKO
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私の周りはほぼ病院勤務の友達が多く保育園で働いている人がいなかったのもあり相談できる人がいなかった…

2つ目は仕事内容の8割近くが調理の仕事ということです。

私も食事を作る事自体は全く嫌いではなかったので、働くまでは全然気にしていなかったのですが、いざ働くとなると結構ハードでした。

新卒で就職した保育園は割と大規模だったので、かなりの大量調理。食材ももちろん大量な上に、鍋も巨大、食器もプラではなくちゃんとした陶器のお皿だったのでこちらもかなり重い…。笑

おかげで体力も筋力もつきましたが、それ以上にハードな仕事だったのでかなり痩せてしまいました。

URAKO
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体力に自信があり調理好きな方は向いていそう!

3つ目は保育士さんと良好な関係を築けるかが重要になります。

保育園は保育士さんが大半を占めており保育士さんあっての職場ですので、密に連携を取ることが必須になります。

これはどこの職場でも同じですが、他職種の方と上手く連携できなければ仕事は進みません。

私は幸いにも助けれくれる保育士さんと繋がれたので大丈夫でしたが、中には正直結構キツイ方もいるのでうまく付き合うのがコツです。

URAKO
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頼れる保育士さんがいるとかなり心強い!

保育園栄養士の1日の仕事の流れは?

3園経験した私のおおよその平均的な保育園栄養士の1日の仕事の流れは以下のようになります。

8:00(7:45)   出勤、本日の献立確認

〜10:30 全クラス+保育士職員の給食完成

11:00  園児給食提供→調理器具の洗浄片付け、給食室の清掃

11:30 戻ってきた食器の洗浄、午後おやつの調理

12:30〜13:30 給食室の中が落ち着いたら休憩に入る

(13:00〜15:00会議があれば参加)

13:30〜14:30 午後離乳食と午後おやつ調理、盛り付け

14:30 離乳食準備・提供

15:00 園児午後おやつ提供→食器類洗浄、給食室の清掃と締め作業

15:30か16:00〜16:30(16:45)  事務作業

16:30(16:45)  退勤

こんな感じの流れで毎日こなしていきます。

ご覧の通りほぼ給食室にこもって作っては片付け、作っては片付けの繰り返しです。

朝の出勤時間が早く退勤も早いので朝方の人には向いているかもしれません!

URAKO
URAKO

私は朝方なので早く帰れるの最高〜!くらいに思ってました笑

そして何とも厳しいのが、栄養士1人なのに事務作業にさける時間が1日良くて1時間程度でした…。

会議があったり特別な行事があったりする日には事務作業はなかなか難しく、閉園の時間もあるので残りの仕事は家に持ち帰って残業する日々が続き疲労が蓄積…。

ただ別の園で勤務していた時は周りの調理員さんや園長先生、主任保育士さんがかなり理解のある方々だったので積極的に事務に入れるように時間をたくさん作ってくれ残業は全くありませんでした。

その園によってこの部分は全然違ってくるかと思いますので、あくまでも参考程度にこんな事もあるのか~くらいに考えていただければと思います。

やっぱり保育園栄養士は大変なのかな…良いところはないの?

URAKO
URAKO

大丈夫です!もちろんやりがいもありましたよ!

保育園栄養士の具体的な仕事内容については、以下の記事に記載していますので合わせて参考にしてみてくださいね。

次は保育園栄養士のやりがいについてお話していこうと思います。

保育園栄養士のやりがいとは?

保育園栄養士のやりがいは何と言っても、子どもたちからの満面の笑みでの「美味しかったよ!」

本当にこの一言に限ります。心にも体にも沁みまくります。

朝からずっと立ちっぱなしで思ってる以上に重労働な大量調理ですが、本当でも嘘でも美味しかったって言ってもらえるだけで心が救われるし、作ってよかったって心の底から思えます。

中にはとても優しい保育士さんも「いつも美味しい給食ありがとうございます。私の体はここの給食で作られてるよ〜!」って言ってくれた方もいて、その言葉が嬉しくて今でも心に残っています。

このようになんといっても子どもたちのために一生懸命作った給食に対して、反応があるということが一番うれしいですね!

URAKO
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食育活動も保育園栄養士のやりがいの一つです!

食育活動の中ではその日の給食や食材に興味を持って話しかけてくれたり、その日あったことを報告してくれたり…とにかく私にとっての癒されタイムでした。

このように保育園で働きたいと思っている方は子どもが好きな人がほとんどだと思いますので、やはり子どもと関われる時間が一番やりがいを感じられる瞬間かなと思います。

保育園栄養士のメリット・デメリット

次は保育園栄養士のメリットやデメリットについてお伝えしていきましょう。

 <メリット>

  • 調理経験が積める
  • たくさんの可愛い子ども達と関われたり、子どもとの関わり方を学べる
  • 離乳食、幼児食は一通り作れるようになるので周りや自分の子どもが産まれたときに活かせる

 デメリット>

  • 体力勝負
  • 頼れる人がおらず、全責任を1人で背負わなければならない
  • 女性職場なので園によっては人間関係で悩む場合も

保育園栄養士は他の栄養士職場と比べると特に調理業務が多めなので、かなり調理スキルがつきます。

また、時間も限られた中で大量に作らなければならないので包丁さばきのスピードもかなり早くなりました。

私は自宅での料理はかなりマイペースなので、保育園に入りたての時は間に合わない!と焦ったこともしばしば…。

ですが、仕事で嫌でもスピーディーに調理しなければならないので自然と要領よく早く調理をこなすことができるようになりました。

なかなか管理栄養士として働くと調理をするというよりは栄養管理メインになるので、いざという転職の時にこの調理経験はかなり有利なスキルになります。

URAKO
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大量調理の経験は保育園栄養士時代で一番経験できて良かったと思えることです!

あとはもしも今後自分に子どもが産まれたらと考えると離乳食、幼児食の経験も活かせるのでこちらもメリットだなと思っています。(実際に自分の子どもができたら食事はそう上手くはいかないのでしょうが汗)

反対にデメリットは、保育園栄養士はつらい?その理由は?で先ほどお伝えした部分と重なりますが、大量調理の立ち仕事ということで体力勝負といったところや頼れる栄養士仲間がいない事ですね。

あと私は経験していませんが、よく聞く話だと保育士さん含め給食室もほぼ女性職員なので色々と人間関係で悩むこともあるようです。

正直これに関してはどの女性職場でもありえる事かなと思うので、巻き込まれないよう上手く付き合っていきましょう。笑

保育園栄養士に向いている人は?

最後に保育園栄養士に向いている方はどんな人かについて説明していきます。

保育園栄養士に向いている人の特徴

  • ある程度の栄養士経験と自信がある人
  • 調理が好きで苦にならない人
  • 体力にも自信がある人
  • チームで行うよりも1人で淡々と仕事をこなすのが得意な人
  • 責任感が強い人
  • 何よりも子どもが好きな人

以上になります。

ちなみに私は上の6つのうち2つしか当てはまっていなかったです泣

どおりで続かず挫折した訳ですね…泣

中には向いていて新卒から20年近くずっと保育園で勤務されているという栄養士さんもいらっしゃいました。

私からしたら尊敬でしかありませんが、ハマるととても楽しいお仕事なのかな〜と思います!

それぞれ人によって感じ方や向いている人の特徴も異なってくるかと思いますので、あくまでも私の個人的な体験を元にした感想として参考程度にしていただければと思います。

保育園栄養士はしんどい?やりがいと向いてる人は?のまとめ

今回、保育園栄養士はしんどいのかやその理由について自身の体験を元にお伝えしてきました。

記事のまとめとしては以下になります。

  • 保育園栄養士がつらい理由は、栄養士は基本1人で頼れる人がいない、調理業務が多い、保育士との関係性が重要の3つ。
  • 保育園栄養士のやりがいは、子どもたちから美味しいと言ってもらえることと食育活動。
  • 保育園栄養士のメリットは離乳食や幼児食含めて豊富な調理経験が積めること、子どもと関われること。
  • 保育園栄養士のデメリットは体力勝負で1人職場なので少し孤独。女性職場なので人間関係で悩む場合もある。
  • 保育園栄養士に向いている人は、調理や子どもが好きで、体力・責任感ともにある方。

今回は私目線なのでどうしても良くなかった所にスポットが当たってしまいましたが、経験としてはかなり良かったなと今でも思っています。

保育園栄養士の経験は今の仕事にも繋がったので非常に良い経験になりましたし、何よりも学ぶことがとても多かったです。

ですので、興味がある方や子どもの関わりたい方、向いている人の特徴に当てはまっていた方は保育園栄養士にチャレンジしてみても良いかもしれませんね!

ぜひこの記事が栄養士の皆さんの参考になりますと幸いです。

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