栄養士、管理栄養士の仕事をもう辞めたい…と一度は悩まれた方も多いのではないでしょうか。
私もそのうちの一人で、このまま管理栄養士としてキャリアを積んで働きたいけど将来が見えないし給料も低くて生活も苦しい…と何度も悩みずっと自分に問い続ける日々が何年も続いていました。
周囲の友達にも相談していたけど、結局自分がどうしたいのかが考えれば考えるほど分からなくなっていきその時期はとてもつらかったです。
この記事はこんな方にぜひ読んで頂きたいです。
- 栄養士を辞めたいけど、せっかく取った資格が無駄になる気がして辞めれない
- 今の職場が合わなくて転職したいけど、なかなか転職先が見つからない
- 栄養士を活かして働きたいけどどの現場で活躍すれば良いのか見失っている
今回は管理栄養士である私の実体験を元に、今お悩みの栄養士さんに向けて少しでもアドバイスや元気を与えられたら良いなと思いこの記事を書くことを決めました。
栄養士を辞めたい原因と退職に多い理由3つ
まずは、そんな栄養士を辞めたいと思ってしまう原因と実際に栄養士を辞めた方に多い理由について見ていきましょう。
①ハードな仕事内容が多い
おそらく一番栄養士の仕事がしんどくなってしまう理由として挙げられるのが、ハードな仕事内容が多いということです。
栄養士の仕事と言っても病院や学校、保育園、福祉施設などさまざまな現場がありますよね。
しかし、基本的にどこの現場も対象者の人数の割に管理栄養士・栄養士の数が少ないです。
そのため一人で抱える仕事量が必然的に多くなったり、相談や助けてもらえる栄養士仲間がいなかったりと業務がだんだんと辛くなってくることが非常に多い理由になります。
中には一人の方が仕事がはかどる!別の部署の人が助けてくれることが多い!など環境やその人の経験値によっては全く問題ないという話も耳にします。
ここは新卒の方や栄養士としての経験が浅い方に多く見られる原因でしょう。
他には特に調理に携わる系の栄養士であれば、とにかく調理がハードで体力がつらいといった声も多いです。
朝早いor夜遅い、大量すぎる調理で持つものすべてが重い…など体力面でのハードさも栄養士には存在します。
私は元保育園栄養士ですが、大量調理は体力が奪われて本当きつかったですね…。
もともと調理はしない仕事が良いなと思っていただけに、なおさら調理仕事がハードに感じました。
毎日疲労回復効果のある食べ物を取り入れてなんとか頑張る日々でした。
②資格者のわりに給料が低すぎる
こちらも栄養士を辞めた方に多い理由の一つで、給料が低すぎるということです。
今は奨学金を借りて大学に通うという方が多い世の中ですが、社会人になってからはその大金の返済が待っています。
そのため通常の生活と奨学金返済金を合わせると、栄養士の給料では生活がそもそもできないといった理由で辞めていく方も中にはいました。
また、スタートの金額が低いにも関わらず昇給額も他の会社員と比べるとかなり低い傾向にあるため、経験の割に給料が低く仕事のモチベーションも下がってしまい、もう辞めたるわ!!となってしまう場合もあります。
管理栄養士は国家資格なのですが、こちらも他の国家資格者と比べるとかなり給料が低いですよね。
お金は必要最低限あれば暮らしてはいけますが、将来のための貯蓄や仕事のモチベーションにも影響しますし、お金も時間もかけて取った資格なだけにもう少しお給料を上げてほしいというのが切実な思い…。
③自分のやりたい仕事ができない・理想とのギャップが大きい
組織の中に入って仕事をするのでなかなか新しいことが通用しにくいという点があります。
特に組織が大きければ大きいほど仕事がルーティン、固定化しているのでここから新たに自分がやりたいことを発信していくのは難しいです。
またこれも新卒によくある話ではありますが、栄養士・管理栄養士は事務作業がメイン!といったイメージのまま入職したら実際は人手不足で調理などの別の仕事をやらなければならないといった状況に陥る場合もあります。
そういったところでも理想と現実のギャップについていけなくなってしまう人もいるようです。
栄養士を辞めたい?栄養士を活かして働きたい?
まず栄養士自体を辞めてまるっきり別の仕事に転職したいのか、それとももっと条件の良いところに転職して栄養士を活かして働きたいのか、自分はどちらの気持ちが強いのかじっくりと考えてみましょう。
ちなみに私は栄養士の資格を活かしてもっと良いところで働きたい!という気持ちが強かったです。
しかし地方に住んでいたということもあり、条件に合った転職先がなかなか見つからずかなり苦戦しました。
頭で考えるだけだと結局何がしたいのか…と迷走することにつながってしまうので、紙に今の自分の気持ちや次の転職先の条件、将来はどうなりたいのかなどの目標を細かく書いてみるのがおすすめです。
そうすると自然と自分の本当の気持ちに寄り添って考えることができ、今後どうするべきなのか道筋が立ってくるかと思います。
栄養士を辞めたい場合
もう栄養士自体を辞めて全く別の仕事に就いてみたい!と決断された方は、そのままきっぱりと栄養士を辞めて後悔のないように転職活動をしましょう。
実際に私の周りにも栄養士を辞めて別業種に転職した人がいますが、栄養士を辞めて後悔はしていないしむしろすごく充実した生活を送っています。笑
反対に新卒で栄養士職に就かずにOLをやっていた人は、せっかくとった資格を活かせていないなんてもったいないなと後悔し栄養士職に転職したパターンの人もいます。
資格があるから…と資格ばかりにとらわれずに本当のやりたいことに目を向けるのがとても大切です。
栄養士の資格を活かして働きたい場合
やっぱり栄養士として働きたい!もっとキャリアを積みたいという方は次はどういった現場でどういう仕事がしたいのかしっかりと検討しましょう。
私は高校生の頃から憧れていた管理栄養士の資格をようやく取れたので、いまでもこの資格を大切にして社会に貢献して働きたい!と思っています。
しかし栄養士の求人は地域にもよりますが、ほとんどないという地域も正直あります。
また産休代替などの契約社員やそもそも働き口が少ない、一人職場が多いので経験値が高い人が優遇されてしまうなどの理由もあり中々理想の職場に入りにくいという特徴もありますよね。
そんな時に私が転職に使っていたのが、栄養士専用の転職エージェントでした。
転職エージェントと合わせて自分でも求人サイトや各HPなどを見て隈なく情報を探していました。
栄養士転職エージェントのメリット・デメリット
転職エージェントを使う人は今ではかなり増えている印象ですよね。
そんな中で栄養士専用の転職エージェントも何社か存在しています。
私も実際に3社ほどに同時に登録をしてそれぞれで情報をもらっていました。
そこで感じたメリットとデメリットについても軽く触れていこうと思います。
メリット
転職をサポートしてくれるのでかなり心強い存在です。
また基本的には無料登録のエージェントがほとんどなので金銭面でも安心して登録ができます。
デメリット
これはエージェント次第といった話になりますが、お互いの相性もあるのでなんだか話が合わないな…と感じたら担当を変えてもらうのがおすすめです。
私は実際には担当を変えてもらったことはないですが、いつも上から目線で全く親身でない&23時過ぎの深夜に急に電話がかかってくるなんてこともありました…。(その会社自他がやばそうだったので登録解除しました汗)
転職エージェントも上手に使いこなせればほとんど問題なくお仕事を紹介してもらえますので、まだ登録したことがない方は一度登録してみても良いと思います!
栄養士を活かした仕事はたくさんある!
せっかく栄養士・管理栄養士を取得したけど、給料も仕事環境も悪くて明るい未来が見えないから辞めたい、でも資格を活かして働きたい気持ちはまだある…というもどかしい悩みを抱えてモヤモヤとしている方も多いのではないでしょうか。
まさに私はこの状況に陥りました…。
一時は栄養士として働きたい!という純粋な気持ちよりも、資格があるしもったいないから栄養士で働かないとという謎の使命感にも駆られた時期もありました。
そんな時私は、栄養士・管理栄養士=病院、学校、福祉施設、保育園などという固定概念を一旦おいて視野を広げてみました。
例えば、
など栄養士が活躍できる場面は視点を変えるといくらでもあります!
現代では在宅ワークはかなり普及していて、栄養に関する知識を発信(コラムや記事執筆)、料理動画をアップ、レシピを発信などSNSや動画など様々な所からもアプローチし結果として収益につながる可能性もありますし、それで生計を立てている栄養士さんもいらっしゃいます。
【転職】栄養士辞めたい?栄養士資格を活かせる仕事はたくさんある!まとめ
今回は栄養士を辞めたい方、次の転職先でも栄養士の資格を活かして働きたい方のそれぞれの悩みについて、実体験を元にお伝えしました。
現場で活躍したいという気持ちがある人は就活を頑張るのみですが、現場の栄養士は嫌だけど何かしらの形で栄養士の資格を活かして働きたい!という方は、さまざまな働き口がありますのでぜひチャレンジしてみましょう。
今の時代の働き方は多様!
好きなことを仕事にできる未来が来るといいなと思い私はいま頑張っています!
栄養士としてやってみたいことはあるけど自分にできるのだろうか…と不安なのは始めはみんな同じですし、実際に私もそうでした。
挑戦するのがこわい気持ち、不安な気持ちなどたくさんの思いもあるかと思いますが、まずは自分がいまどんなことをしたいのかや今後どうなりたいのかをよく考え行動に少しでもうつしてみましょう!
少しでも今お悩みの栄養士さんの助けになれれば幸いです。